SDGsワークショップ「戦争はなぜおこるの?」

SDGsイベント

2023年 12月3日(日)すいとぴあ江南で開催した
SDGsワークショップの紹介です。

 

戦争はなぜおこるの?
この問いに、どう答えよう?

世界平和は私たちの願いだけど、
それを叶えることは簡単ではないのだろう。

異なる考え方を受け入れたくない
豊かな生活がしたい
権力を持ちたい
独り占めしたい⋯

そんなことから起こる争いを
身近な問題に置き換えて伝えてみたい
そんな思いでチャレンジしたワークショップでした。

SDGsのゴールのなかには、「平等」「公平」「平和」を守るための目標を掲げているものがあります。
今回、あえて環境とは少し離れた、これらのテーマを選びました。

 「ゴール5」
ジェンダー平等を実現しよう
男らしさ、女らしさの思いこみチェックをしました。
私たちがこれまでに教えられたり、本で読んだり、体験したりしたことを元に、想像の中でイメージしている男女の役割について気づいてもらいました。
イメージなので、それにとらわれる必要はなく、やりたいことにチャレンジしてほしい、そんなメッセージを送りました。

また、性別は実は2つにクッキリ分かれるのではなく、グラデーション状で、体の性別、心の性、好きになる性、表現する性・・・
それぞれが組み合わさって、その人のらしさが形成されるということも学びました。

「ゴール10」
人や国の不平等をなくそう
平等な社会をめざすために、大きく分けて2つの方法があるとお話ししました。
経済上の「格差」は、医療の格差や教育、職業、情報の格差につながり、貧困の連鎖を引き起こします。
解決方法のひとつとして、税のしくみを見直す方法を紹介しました。


もう一つは、「差別」です。
世界中で様々な差別が存在しており、私たちも少なからず影響を受けています。
コロナの流行が始まった頃、罹患者が地域や職場でひどい扱いを受けてたことは記憶に新しいのではないでしょうか?
また、性別、人種、国籍、宗教、障害の有無などの面で、気づかないうちに私たちの意識の中に、日常的に偏見や思いこみが巣くっています。
大きな戦争も、私たちの身のまわりで起きる諍いも、共通点があるんです。
相手を理解しよう、思いこみを取り払って価値観を認め合おう、そんな気持ちが芽生えることで、争いはなくなるのではないでしょうか。

「ゴール16」
公正と平和をすべての人に
平和とは、戦争や争いがなく、みんなが安心して生活できる状態だと思います。
国が違うと、考え方や習慣、信じている宗教が違うかもしれません。
国同士の力の差も、この戦争のきっかけになっています。
その国の人たちみんなが、争いをしたいわけではないのだけれど、国の中心にいる人や、力で解決しようとする人々の集団の判断によって、戦争という道に向かってしまうことがあります。

人同士でも、同じなんです。
自分の意見を通そう、分かってもらおうとするとき、どうしますか?
殴ったり、押さえつけたり、どなったり・・・
そんなふうに力を使って相手を思い通りにしようとすると、かえって問題が大きくなってしまったり、人が傷ついたりします。
だから法律のようなルールを決めて、争いごとの解決ができるようにしています。
でも、ルールがあるだけでは平和にならないんです。
どうしたらいいか、これも本当にみんなにも考えてもらいたい問題です。

今回は2冊の絵本を題材に、みんなに考えてもらいました。
含むものがあまりに多く、深いと感じたので、ほとんど解説はしませんでしたが、
それぞれが何かを感じ取ってくれたらいいと思いました。

ワークは内容が少し難しかったかもしれませんが、答えてくれた子どもたちもいました。
いつかまた、ブラッシュアップして開催の機会を持ちたいと思っています。

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