プラスチックと私たちの暮らし

近年、世界情勢の変化による原油価格の高騰が続き、私たちの暮らしにもさまざまな影響が出ています。

その中で、改めて注目したいのが「プラスチック」の存在です。

プラスチックは石油から作られており、私たちの生活を支える便利な素材である一方、使い捨てや海洋ごみ、リサイクルなど、多くの課題も抱えています。

今回は、以前シリーズでお届けした「みんなでプラスチックフリーに挑戦!」の記事をまとめ、身近な暮らしとプラスチックの関わりについて、改めて考えてみたいと思います。

「こんなところにもプラスチックが?」
「リサイクルされていると思っていたけれど…?」
そんな小さな気づきから、無理なくできる取り組みを一緒に考えてみませんか。

 

1.暮らしの中にあふれるプラスチック
 ― 「紙製品」や衣類にも?身近なプラスチックを見直してみよう

2.使い捨てプラスチックを減らす工夫
 ― ワンウェイ製品を減らして、無理なくできる工夫を考える

3.食品容器リサイクルの現場から
 ― 食品トレーはどう生まれ変わる?リサイクル工場見学レポート

4.日本のプラスチックリサイクルの現状
 ― 「リサイクル率86%」の裏側と、日本の課題

5.海へ流れたプラスチックごみはどうなる?
 ― 道路のごみが海洋プラスチックになるまで

6.みんなの工夫と、小さなアクション
 ― アンケートで寄せられたアイデアと、今日からできること

7.地域で広がる環境アクション「プロギング」
 ― ごみ拾い×ジョギングで、まちも心もきれいに

8.おわりに
 ― 「便利」と「環境」のバランスを考えながら暮らすために

 

1.暮らしの中にあふれるプラスチック
 ― 「紙製品」や衣類にも?身近なプラスチックを見直してみよう

まずは、私たちが使っているプラスチック製品にはどんなものがあるのか、改めて確認してみたいと思います。

玩具や家具、家電製品、文具や装飾品などで、見るからにプラスチック!というものは別として…
ちょっと意外!こんなところにも!というものを取り上げたいとおもいます☆

①「紙製品」
・お菓子の包装紙 も 紙のように見えますが、ほとんどがプラスチックコーティングされています。
・紙コップ、紙製の食品トレイや容器、紙パック飲料のストローも油や水を防ぐために内側に薄くプラスチックのコーティングが施されています。
・防水加工された紙(メモ帳や地図)、本のカバー(表紙)、シールやラベルのほとんどに プラスチックフィルムが使われています。
・レシートやチケット – 特殊な紙に見えますが、表面にプラスチック成分が含まれることがあります。封筒の窓の部分の紙のように見えるフィルムにも、プラスチックが使われています。

②「不織布」
ティーバッグ – 多くのティーバッグにはプラスチック繊維が使用されています。
サージカルマスクやフィルター付きマスク – プラスチック繊維で作られています。

③「スクラブ」
・洗顔料や洗剤のスクラブも、最近は減ってはきましたが、マイクロプラスチックが含まれていることがあります。
・歯磨き粉 – マイクロプラスチックが含まれている場合があります。
・農薬の入った微粒なカプセルも、近海から大量に見つかっています。

④「布製品」
・合成繊維の衣類(ポリエステル、ナイロン、アクリルなど)は、プラスチック由来の繊維でできています。混紡のものもあります。洗濯の排水から下水処理を抜けてしまい、河川に流れる可能性があります。
・スポンジ – 見た目が天然素材のように見えるものでも、プラスチック繊維が含まれる場合があります。

⑤「その他コーティング剤」
・アルミ缶の内側のコーティング – 飲料のアルミ缶の内側にプラスチックがコーティングされている場合があります。
・プラスターボード(壁材) – 表面にプラスチックコーティングがされていることがあります。

⑥その他
・タバコのフィルター – セルロースアセテートというプラスチック素材が使用されています。
・チューインガム – 基材にプラスチックが含まれていることがあります。
・カプセル型薬剤 – 外殻にプラスチック由来の成分が使われていることがあります。


いかがでしたか?本当にプラスチックは、身の周りの至るところに使われています。

もはや無くてはならない存在のプラスチックですが…

このようなものは、ごみになった時、簡単には分解されません。
まずは、その中でも、ワンウェイ(使い捨て)の製品について、長く使えるものに切り替えていくとよいですね!

 

 

2.使い捨てプラスチックを減らす工夫
 ― ワンウェイ製品を減らして、無理なくできる工夫を考える

プラスチックが身の回りでたくさん使われていることは前回お話ししました。
軽くて丈夫で清潔感あるプラスチック。
1860年代にアメリカで発明され、日本でも70年ほど前から一般に流通し始めたそうです。
その便利さを享受することは、今を生きる私たちの特権でもありますね。

でも、プラスチックの原材料は無尽蔵ではありませんし、不用になったプラスチックは、燃やすにしろ埋めるにしろ、放置されるにしろ、環境へ大きな影響を与えます。
リサイクルにも限界があります。

海域で見つかるプラスチックごみの多くは、ワンウェイ(使い捨て)プラスチックです。
不思議なことに、はじめから使用期間が短いことを前提に作られています。
不用になった後何十年も消えることがなく、環境負荷の原因になり続ける可能性があります。

ご家庭で、それほどお金をかけずにプラスチックを減らす一番の方法は、このワンウェイプラスチックの使用を減らすことです!

どんなものがあるか、紹介しますね。
意外な製品もあったりします・・・


<使い捨てプラスチックの例&減らす作戦>


「ポリ袋」
買ったものは、エコバッグがなくても自分のハンドバッグやリュックに入れればOKです。オフィスに戻って食べるだけなら、そのまま手で持って帰ればOK。

「包装資材(食品トレイ、パッケージ)」
これは結構悩ましい問題です。私たちの身近な食品はほとんどがプラスチック容器包装で包まれているからです。
インスタント食品、冷凍食品、コンビニのお弁当は、特にたくさんのプラごみを生み出します。シールも貼らないでほしい!

「ペットボトル」
飲料水の入ったペットボトルは、プラスチック包装だけでなく、採取、ろ過、ボトル詰、配送など多くの過程で資源が使われています。

「ストロー」
一回限りで捨ててしまうストローは必ずしも必要ではありません(一部の障害者・患者を除く)。
どうしてもの時は、竹、草、紙、セルロース、金属、シリコンなど最近はいろんな素材のモノが出ていますので、お試しください!

「お手拭き」
不織布のお手拭きも、入っている袋もプラスチック。ハンカチやタオルを持ち歩くといいですね。

「コーヒーフレッシュ(個包装)」
そもそも、ミルクでなくオイルです。健康にも留意しましょう。


「ラップ」
蜜ろうラップは保湿性・抗菌性にも優れ、何度も使えます。蜜ろうラップ作りの講座も開催していますのでお声がけ下さい。冷凍はクッキングシートや濡れふきん、電子レンジ使用の際にはシリコン製ラップがおススメです。

「水切りネット」
シンクのゴミ受けにはネットなど被せず、直接ごみを入れてこまめに捨てます。ゴミ受けのフタも取っちゃいましょう!見えることでこまめに捨てる習慣がつきます。生ゴミはビニール袋ではなく新聞紙袋に包んで捨てると嫌な臭いを抑えられますよ。

「傘袋」
年間10-20億枚くらいは使い捨てされている計算だそうです。

「シャンプーの容器」
詰め替えのできるタイプがおススメですが、私は固形のシャンプーやコンディショナーを愛用しています♡

「カプセルコーヒー・ティーバッグ」
インスタントのものより、コーヒーは豆を挽いて、紅茶はお茶っ葉を購入するとプラスチックが減らせます。

「お茶パック・だしパック」
ある調査では、合成繊維のティーバッグ1袋で約116億個のマイクロプラスチックがお湯の中に放出された、という報告もあります。メーカーの中には植物繊維のパックを採用しているところもあります。

その他にも、カトラリー、使い捨て歯ブラシ、マスク、コンタクトレンズ(ケース)や、プラスチック軸の綿棒、化粧品のケース、生理用品、ビニール手袋など、ワンウェイ前提の製品はたくさんあります。
キッチンやバスルームで使われるものに多いような気がしますね。

 

使い捨てプラ減の作戦を大きくまとめると、この3つ!

☆自然に還る素材を使用した製品に切り替える

☆使い捨てではなく、リターナブル(返却・回収が可能)なものや、繰り返しつかえるものに変える

☆そもそも使わなくて済むように、生活の中で工夫する

プラスチックの使用は感染症などの流行から身を守るための安心の材料になっている点も否めません。
それぞれのご家庭、無理のない範囲で少しずつ取り組むといいと思います。
小さな工夫を積み重ねることで、家庭内でのプラスチック使用量を減らすことができます。

皆さんの小さな一歩が広がり、大きな声になっていくことを期待しています。

さて、10月20日(日)すいとぴあ江南で、「こうなん環境フェスタ」が催されます。
会場内では、各企業の環境保全への取り組みの工夫が紹介されることと思います。
ぜひ足を運んでくださいね!

次回をまたお楽しみに(^^)

 

3.食品容器リサイクルの現場から
 ― 食品トレーはどう生まれ変わる?リサイクル工場見学レポート

先日、岐阜県安八郡輪之内町にある、食品トレーの会社エフピコさんに伺いました。
とても勉強になり、こちらでいただいた情報を、皆さんにお届けしたくなりました😊

食品トレーの全国シェア34%を誇るエフピコさん。
消費者のニーズに応えて、次々と開発されてきた製品は、素材や機能の面でも、他者の追随を許しません。

また、障がい者の雇用や女性の活躍を推進する企業でもあり、さらに環境に配慮した製品作りをも目指しています👧🏻‎

食品トレー容器のエフピコ
株式会社エフピコはスーパーやコンビニなどで使用される食品トレー容器のリーディングカンパニー。安全・安心・環境に配慮した製品開発、障がい者雇用と一体となった循環型リサイクル「トレーtoトレー」で日本の食文化を支えます。

リサイクル事業にも力を入れていて、食品容器に使われる素材関して、できるだけ多くの種類を再生利用する努力をしています。

循環型のエフピコ式リサイクルは、30年以上前から行われており、当初は社員みんなが反対していたとのことですが、結果的に時代の最先端を行く取り組みとなりました🚩

日本のプラスチックリサイクルの多くがサーマルリサイクルで、つまりは燃料となって燃やされています。(この仕組みについてはまた別の回で詳しくお話ししますね!)
けれどエフピコさんでは、生産、配送、販売、消費者の絶妙な協力体制で、何度でも廃品をまた、製品に生まれ変わらせているのです。

 

エフピコさんで扱うリサイクル材料は、スーパーなどから回収された、透明容器・発砲スチロールのトレイ・ペットボトルの3つです。
これらが再生トレイや、透明容器にリサイクルされていきます。
この工場でできない素材は、得意な別の業者に運ばれていくそうです。

実は、私たち消費者がきちんと利用済み容器を分別することが、その助けになります。
回収業者によっても違いますが、テープをはがす、ちゃんと乾かすなど、ほんの少しの配慮で、より無駄なくスムーズにリサイクルができ、省エネにもひと役買うことができるんです!

回収した容器に、こんなものが混ざっていると困ります!
というのをまとめてみました。
家庭ごみの分別の際に、参考になさってくださいね😊

透明容器(弁当のふたなど)で、リサイクルできないもの
・汚れたもの
・容器に直接印刷あるもの
・ビニールテープがついているもの
・食品以外のもの

発砲スチロールのトレイでリサイクルできないもの
・紙シールが貼ってあるもの
・発砲以外の素材(爪楊枝がささらない)
・食品以外の容器
・納豆、カップ麺の容器

ペットボトルでリサイクルできないもの
・中身が残っているものや
・極端に汚れているもの
・吸い殻などの異物を入れたもの
・薬品が入っていたもの
・油汚れなどの汚れが落ちないもの
・インクで本体に印刷されているもの
中栓は外さずに、ボトルと一緒に出してもOKです


リサイクル工場の中を見せていただきましたが、再生されるまでに、本当に多く工程を経て多くの方が関わっています。

回収も大切だけれど、やっぱり使わない、作らないのが一番なのかもと、高く積まれたペットボトルのキューブをみて思いました。

江南市で回収されたものが、どこに渡り、何に生まれ変わっているのか、よく質問をいただきます。
いつかそちらについても紹介できたらと思っています。

 

 

4.日本のプラスチックリサイクルの現状
 ― 「リサイクル率86%」の裏側と、日本の課題

先日のプロジェクトで、皆さんからいただいたアンケート結果と、「日本のプラスチックリサイクル」についてお話ししようと思います!


<アンケートより>

アンケートその1で、皆さんが書いてくださった
「プラスチックごみを減らすために工夫していること」をご紹介しますね。

◎時間がある時はテイクアウトをしてお店側には最低限の包装のみをして頂くようにしている。(お店でプラスチック製のスプーンやフォークを貰わないようにしている)

◎意識的に減らす工夫は していないが 安いからと言って 安易に購入しないように 連れ合いに相談してから 購入を決めている。

◎詰め替えのある製品は、詰め替えの物を買い、容器は再使用しています。

◎プラスチック包装のものを買いたくないので、歯磨き粉、シャンプー、リンス、柔軟剤、保湿材など手作りできるものは全て手作りするようにしています。サランラップももう何年も買っていません。
歯ブラシやフロスもバイオマスプラスチックのものや竹製品のものを一度に多めに買うようにしています。少しずつ買うとガソリンもその分使ってしまうので。

◎子どものおもちゃも自分の服も基本中古品を買います。

◎1人が環境問題に意識をもって生活しても、周りの方で意識してる方はほとんどいません。なので、政府にもっと積極的に環境問題の対策を取るように頑張って欲しいです。

◎包装ができるだけ簡単な商品を選びたいと思っています。

◎エコバック、水筒、マイ箸マイスプーンマイフォークの使用。

たくさんの工夫のシェアをありがとうございました!
参考にして、これからも「プラスチックフリー」な生活を目指し、さらに多くの方に広めていけるといいなと思っています。

 

先週、リサイクルの話題を紹介したので、日本のリサイクルの状況について書いてみようと思います。

<日本のプラスチックリサイクルの現状>

日本のプラスチックリサイクル率は86%。
一見高く見えるものの、その裏には問題が潜んでいます。

まず、日本のプラスチックリサイクルには3つの主な方法があります。

出典:■廃プラスチックの総排出量・有効利用量・有効利用率の推移|:(一社)プラスチック循環利用協会

「マテリアルリサイクル」

プラスチックを再び材料として利用する方法です。
先週のエフピコさんのように使用済みトレイからまた再生トレイを作る、ペットボトルが新しいペットボトルやプラスチック製品に再生される、そんな方法のことです。
最も理想的なリサイクル方法ですが、コストや品質の問題により、この方法でのリサイクル率は低いのが現状です。

「ケミカルリサイクル」
プラスチックを化学的に分解して原材料に戻す方法です。現在は、油やガスに戻してエネルギーとして使うことが多いようです。
この技術もコストが高いため、広範囲な普及は難しいとされています。

「サーマルリサイクル」
プラスチックを燃やし、その熱エネルギーを利用して燃料や発電として使われるものです。日本では、回収されたプラスチックの約7割はサーマルリサイクルとして処理されています。

サーマルリサイクル自体は、廃棄物の減量やエネルギーの再利用という点で確かにメリットがありますが、CO2排出問題が避けられないため、環境に優しい解決策とは言えません。

また、海外ではサーマルリサイクルをリサイクルと認めない国も多いため、日本のリサイクル率が不当に高く見積もられているとの指摘もあります。

さらに、日本のプラスチックには輸出の問題も。
以前はプラスチックごみをアジア諸国ー主に中国に輸出することで国内のリサイクルが進んでいるように見えました。
けれども、2018年に中国がプラスチック廃棄物の輸入を禁止したことで、国内の処理能力不足が明らかとなり、国内の処理場でのリサイクル対応が急務となりました。

このような課題を踏まえて、ようやく日本でも使い捨てプラスチック削減に向けた政策が意識されてきました。
2020年には全国の小売店でレジ袋の有料化が始まり、消費者の意識を高める取り組みが進んでいますね。
また、企業による再生可能な素材の開発や、プラスチックの代替品としてのバイオマスプラスチックなど、技術革新も期待されています。

でも・・・根本的な解決ではありません。リサイクルに頼るのではなく、そもそもプラスチックの生産量・使用量を減らすことが重要ですよね。

この現状の中、なおプラスチックの生産量は減ってはいません。
アンケートにもあったように、政府や企業が本気で取り組まなければ、大きく数字を減らすのも難しいでしょうね。
政府や企業に対して、プラスチック製品の削減をした上で、削減できないものをしっかりとリサイクルをしていくモデルを作り上げることを、訴えていかなければなりません。

身近なところだと、いつも通うスーパーマーケットの意見箱に意見を寄せることや企業のウェブサイトのお問い合わせページからメッセージを送ることでも声を届けることができますよ。
3人から同様の意見が寄せられれば、企業側も無視できません。

消費者小さな積み重ねは、無駄ではないと思っています。

 

 

7.地域で広がる環境アクション「プロギング」
 ― ごみ拾い×ジョギングで、まちも心もきれいに

今回は、私たちがいつも保育園児や小学生に向けてお話ししている「道路に落ちているこのプラスチックごみ、どうなるの?」というストーリーをご紹介します。

普段、ほとんどの人たちは、不要になったものをきちんと家庭で処分していることでしょう。

それなのに、なぜ海にはこんなにプラスチックがあふれているのか…
不思議ではありませんか?

実は、作られたプラスチックのうち、10%程が、海洋プラスチックとなるそうです。

わずか(だと信じたい)ですが、道路や空き地、草むらに、放置されたごみ。
そして公共の場所に設置された屑入れからあふれたり、置き忘れられたり、私たちのポケットからこぼれたり…

そうやって道路のゴミとなってしまったものは、やがて風に飛ばされ、雨に流され、
一番低いところ、つまり川や用水などに集まってきます。

そして水と一緒に、川から海へ。

海洋プラスチックとなったごみは、
軽いものは海面を漂い
重たいものは海底へ
そして海流に乗って、世界中を旅する?ものも。
遠く大陸の海岸で、日本語のラベルが見つかることも少なくありません。

映画「プラスチックの海」上映会にお越しいただいた方は、その影響をまざまざと目にされたことと思います。

一旦流れ着いたプラスチックは、溶けたり腐ったりすることなく、海にずっと残り続け、やがてマイクロプラスチックとなり、生態系にも入り込みます。

プラスチックは海洋を移動し、PCBやダイオキシン、DDTなどの有害化学物質を吸着し、それを構成する素材以上に、生物の体に影響を及ぼします。
食物連鎖を通して生物濃縮された化学物質が、最終的に私たちの食卓にのぼる。
想像したくないですが。

その影響はまだまだ未知数ですが、水や大気からも見つかるマイクロプラスチックは、将来人類を脅かすことになるでしょう。

 

今、水の中のゴミを回収する事業者も現れ、プラスチックによる汚染から海を、生物を守ろうとしています。
けれど、世界のプラスチックの量は、今でも年々増加しており、とてもとても回収は追いつかないでしょう。

プラスチックの海への流出が、自分たちの健康に本当にかかわるのだと、実感しなければ、大きくは進まないのかと感じていますが…それでは遅いですね😓

 

7.地域で広がる環境アクション「プロギング」
 ― ごみ拾い×ジョギングで、まちも心もきれいに

今回のトピックでは、2022年から私たちが定期的に継続している
「プロギングイベント」についてご紹介します。

「プロギング」という言葉を聞いたことはありますか?

スウェーデン語で「拾う」を意味する「plocka upp」と、英語の「jogging(走る)」を組み合わせた造語で、ジョギングをしながらごみ拾いをするフィットネスです。

スウェーデン人アスリートのエリック・アルストロム氏が2016年に始めた活動で、スウェーデンやヨーロッパでは「みんなでごみを拾って自然を美しく保つ環境活動」としてとらえられています。

SDGsスポーツ、SDGsフィットネスとも呼ばれ、世界100か国以上で親しまれており、その効果にも注目されています。

☆まちがきれいになる。川や海へ流れる前にゴミをキャッチできれば、海洋ゴミは減らせる。

☆ランニングと筋トレを組み合わせた運動量で、エクササイズやダイエット、ストレス解消に効果がある。

☆仲間と一緒に走ってごみを拾うことで一体感や充実感をいだき、メンタルにも良い影響がある。新しい交流も生まれる。

☆拾ったごみやイベントの様子をSNSなどに投稿することで、達成感をシェアしてさらに仲間とつながることができる。

いかがでしょうか⁈
こんなお得なイベント、参加するしかないですよね!

江南のまちの美化に貢献すると共に、楽しく健康的に身体を動かすことができますよ!
次回は2026年11月か12月に開催予定です。
ご家族やご友人もお誘いのうえ、ぜひご参加ください。

 

8.おわりに
 ― 「便利」と「環境」のバランスを考えながら暮らすために

このシリーズを通して、私たちの暮らしが、どれほど多くのプラスチックに支えられているのかを改めて感じられたのではないでしょうか。

プラスチックは、軽くて丈夫で衛生的。食品の保存や医療、防災など、私たちの命や暮らしを守るためにも欠かせない素材です。特に近年は、感染症対策の面でも、その便利さや安全性が大きな役割を果たしてきました。

一方で、使い捨てによる大量消費や海洋ごみ、マイクロプラスチック問題、石油資源への依存など、さまざまな課題も見えてきています。世界情勢の変化による原油価格の高騰は、私たちに「このままの使い方でよいのだろうか?」と問いかけているのかもしれません。

また、江南市では令和10年度から新しいごみ焼却施設の運用が始まる計画が進められており、今後、ごみの分別方法や出し方なども変わっていく可能性があります。私たち一人ひとりが、ごみや資源のことを“自分ごと”として考えていくことが、これまで以上に求められていくのかもしれません。

とはいえ、すべてを一気に変える必要はありません。

まずは、必要以上にもらわないこと。長く使えるものを選ぶこと。詰め替えや再利用を取り入れてみること。そんな小さな工夫の積み重ねが、未来につながっていきます。

また、個人の努力だけでなく、企業や行政、地域全体で取り組みを進めていくことも大切です。消費者の声が、製品や仕組みを変えていく力になることもあります。

便利さを否定するのではなく、環境とのバランスを考えながら、無理なくできることを続けていくこと。その一歩が、これからの暮らしや地域、そして地球の未来を守ることにつながっていくのだと思います。

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