みんなでプラスチックフリーに挑戦⑦

SDGsイベント

みんなでプラスチックフリーに挑戦⑦

今週のトピックス(10/13)

こうなんSDGsプロジェクト「プラスチックフリーに挑戦!」

「みんなで1ヶ月プラスチックフリーに挑戦!」にお付き合い下さり、ありがとうございました。

1ヶ月間の取り組み、いかがでしたでしょうか?
新たな気づきや、ごみが減った実感はありましたでしょうか?
もともと、環境保全意識の高い方の参加が多いとお見受けしますが、さらに以前よりバージョンアップしてくださっていれば嬉しいです☺️

今回のトピックでは、皆さんからいただいたアンケート結果と、「日本のプラスチックリサイクル」についてお話ししようと思います!


<アンケートより>

アンケートその1で、皆さんが書いてくださった
「プラスチックごみを減らすために工夫していること」をご紹介しますね。

◎時間がある時はテイクアウトをしてお店側には最低限の包装のみをして頂くようにしている。(お店でプラスチック製のスプーンやフォークを貰わないようにしている)

◎意識的に減らす工夫は していないが 安いからと言って 安易に購入しないように 連れ合いに相談してから 購入を決めている。

◎詰め替えのある製品は、詰め替えの物を買い、容器は再使用しています。

◎プラスチック包装のものを買いたくないので、歯磨き粉、シャンプー、リンス、柔軟剤、保湿材など手作りできるものは全て手作りするようにしています。サランラップももう何年も買っていません。
歯ブラシやフロスもバイオマスプラスチックのものや竹製品のものを一度に多めに買うようにしています。少しずつ買うとガソリンもその分使ってしまうので。

◎子どものおもちゃも自分の服も基本中古品を買います。

◎1人が環境問題に意識をもって生活しても、周りの方で意識してる方はほとんどいません。なので、政府にもっと積極的に環境問題の対策を取るように頑張って欲しいです。

◎包装ができるだけ簡単な商品を選びたいと思っています。

◎エコバック、水筒、マイ箸マイスプーンマイフォークの使用。

たくさんの工夫のシェアをありがとうございました!
参考にして、これからも「プラスチックフリー」な生活を目指し、さらに多くの方に広めていけるといいなと思っています。

 

先週、リサイクルの話題を紹介したので、日本のリサイクルの状況について書いてみようと思います。

<日本のプラスチックリサイクルの現状>

日本のプラスチックリサイクル率は86%。
一見高く見えるものの、その裏には問題が潜んでいます。

まず、日本のプラスチックリサイクルには3つの主な方法があります。

出典:■廃プラスチックの総排出量・有効利用量・有効利用率の推移|:(一社)プラスチック循環利用協会

「マテリアルリサイクル」

プラスチックを再び材料として利用する方法です。
先週のエフピコさんのように使用済みトレイからまた再生トレイを作る、ペットボトルが新しいペットボトルやプラスチック製品に再生される、そんな方法のことです。
最も理想的なリサイクル方法ですが、コストや品質の問題により、この方法でのリサイクル率は低いのが現状です。

「ケミカルリサイクル」
プラスチックを化学的に分解して原材料に戻す方法です。現在は、油やガスに戻してエネルギーとして使うことが多いようです。
この技術もコストが高いため、広範囲な普及は難しいとされています。

「サーマルリサイクル」
プラスチックを燃やし、その熱エネルギーを利用して燃料や発電として使われるものです。日本では、回収されたプラスチックの約7割はサーマルリサイクルとして処理されています。

サーマルリサイクル自体は、廃棄物の減量やエネルギーの再利用という点で確かにメリットがありますが、CO2排出問題が避けられないため、環境に優しい解決策とは言えません。

また、海外ではサーマルリサイクルをリサイクルと認めない国も多いため、日本のリサイクル率が不当に高く見積もられているとの指摘もあります。

さらに、日本のプラスチックには輸出の問題も。
以前はプラスチックごみをアジア諸国ー主に中国に輸出することで国内のリサイクルが進んでいるように見えました。
けれども、2018年に中国がプラスチック廃棄物の輸入を禁止したことで、国内の処理能力不足が明らかとなり、国内の処理場でのリサイクル対応が急務となりました。

このような課題を踏まえて、ようやく日本でも使い捨てプラスチック削減に向けた政策が意識されてきました。
2020年には全国の小売店でレジ袋の有料化が始まり、消費者の意識を高める取り組みが進んでいますね。
また、企業による再生可能な素材の開発や、プラスチックの代替品としてのバイオマスプラスチックなど、技術革新も期待されています。

でも・・・根本的な解決ではありません。リサイクルに頼るのではなく、そもそもプラスチックの生産量・使用量を減らすことが重要ですよね。

この現状の中、なおプラスチックの生産量は減ってはいません。
アンケートにもあったように、政府や企業が本気で取り組まなければ、大きく数字を減らすのも難しいでしょうね。
政府や企業に対して、プラスチック製品の削減をした上で、削減できないものをしっかりとリサイクルをしていくモデルを作り上げることを、訴えていかなければなりません。

身近なところだと、いつも通うスーパーマーケットの意見箱に意見を寄せることや企業のウェブサイトのお問い合わせページからメッセージを送ることでも声を届けることができますよ。
3人から同様の意見が寄せられれば、企業側も無視できません。

消費者小さな積み重ねは、無駄ではないと思っています。

プロジェクトについてはこちらから

コメント

タイトルとURLをコピーしました